2008年11月17日

題詠blogマラソン2008感想023:用紙

TB248まで。

木下奏(ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
社内にてコピー用紙を探したら見つけてしまった運命の人

この何気ないシチュエイションでの「運命」にクラクラ。

穴井苑子(猫のように純情)
いろいろな専用用紙がありますね いろんなひこうきができますね

この並列はとても当たり前なのに何だか無性に可笑しい。

松下知永(題詠ショコラ)
いくらでも冷たくなれる真夜中にFAX用紙はカールして出る

前半がずるいなあ。というか、上手だなあ。

磯野カヅオ(その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
ゆくりなく買ふおとな用紙おむつ選ぶよすがに着けてもみれば

ポイントは「ゆくりなく」ですか。うむ、これが見事なフックに。

しろうずいずみ(花と石ころ)
高機動半自立型低火力局地戦用原稿用紙

そんな原稿用紙があったら見てみたいw使いたくはないww

「用紙」という言葉自体のイメージがかなり狭くって、全体的にいってもかなり難しいお題だったような気がします。ワタクシの場合は何だかどうでもいいような歌になってしまいました。
posted by やましろひでゆき at 23:09| Comment(0) | TrackBack(2) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月16日

題詠blogマラソン2008感想022:低

TB251まで。

たちつぼすみれ (花・鳥・風・月)
木漏れ日をあまねく吸ひて下草は低きところに棲む術を持つ

「あまねく吸ひて」というところがいいですねえ。

柚木 良(舌のうえには答えがでてる)
外角の低めを広くとるひとも産まれたときは祝福された

このニッチな視点が素晴らしい。

川瀬菜穂 (あしたのわたしは)
テンションが低い日はダメだよねって だったらいつだったらいいのよ

後半のリズムの綱渡り感とかビリビリきます。この不安定な感じ。

村上きわみ(北緯43度)
低温で保存しましょうよいこからこぼれた水はきっとよい水

皮肉なのか牧歌的なのか、その見極めが難しいところが魅力的です。

haruko(森のぬくもり)
高ければ背伸びをするし、低ければ、かがめばいいから問題ない

いかようにもとれる歌ですね。その懐の深さが素敵。

低空飛行、低血圧、背が(鼻が)低い、低音というのが多かったのは当然かもしれません。歌の世界が思ったほど幅広くならなかったような気がするのは、やはりお題のイメージでしょうか。
posted by やましろひでゆき at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blogマラソン2008感想021:サッカー

TB262まで。すでに競技は終了しているので、このお題以降はこの数字を越えることはないのでしょう。

滝音 (みそひともじの味噌スープ)
足だけの不自由な競技人気ありココロのさまとふと似るサッカー

前半の視点が面白かったのでした。

haruko (森のぬくもり)
チャンネルをあらそうことなくきみとただサッカーをみる(しろくろのあれ)

最後のカッコ内の言葉のつなげかたですねえ、面白いなあ。

しろうずいずみ (花と石ころ)
サッカーのボールでいたい あなたから追いかけられて蹴られてもまだ

ほっておかれる、というのではないのが新鮮でした。まあ傷つけられる、ということなんでしょうが。

水風抱月 (朧月夜に風の吹く。)
小さくも守るに広きサッカーのゴールのようなわたくしの傷

こういう風な喩えを最後でわからせるところが素敵。

伊藤なつと (やわらかいと納豆2008)
サッカーの静岡予選を勝ち抜いてここまできました 泊めて下さい

ああ、この着地点は思いつかなかった……!

サッカーは本当に難しかったですねえ。ほとんどがスポーツとしてのサッカー、布地の種類、あとは英語でいう罵倒言葉「コックサッカー」ですか。むむむ。
posted by やましろひでゆき at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

五首選会参加

題詠マラソン2008に参加された中村成志さんの「はいほー通信 短歌編」http://blog.goo.ne.jp/0323_2006/ではじまった「五首選会」にすべりこみで参加することにしました。

自選5首

1「おはよう」
おはようからおやすみまでに口を出すあの百獣の王を何とかしたい

今回久々にマラソンに参加するにあたって、自分に課した縛りは「お題を冒頭に持ってくること」でした。「@」とか「%」とか非常に大変なお題はあったものの、この「おはよう」ではまだまだ意気軒昂だったことを覚えています。

33「すいか」
すいかするかがみにむかってすいかするおまえはだれだおまえはだれだ

全部平仮名の歌はもうひとつあって、その字面が非常に我ながら面白いな(内容ではなく^^;)と思ったのですが、まあそれだけのことだったような気がします。

83「名古屋」
名古屋式バックドロップ炸裂しあえなくマットに沈むわが父

これはもう、「名古屋式バックドロップ」という言葉を搾り出してきたことを自分で褒めてやりたい、と。こういう、追い詰められたときに出てくるなんだか意図しようとして出来ないナニモノカが非常に好きなんですね。ただ、後半が普通。

86「恵」
恵方巻き途中で帯を解かれては回転しつつ食べ終える人

こちらは絵が馬鹿馬鹿しいな、と。ちょうど3月だったし。本当にそれだけです。短歌を何だと思っているのでしょうかw

100「おやすみ」
おやすみを何万回もいってきた夜毎日毎に生まれ変わるために

ああ、綺麗に着地しようとしているな、といういやらしさがにじみ出ている歌ですね。色々と小細工はしつつも、結局一本筋の通ったことが出来なかったのが一番の反省点でした。

今のところお題をいただかないとなかなか31文字を紡ぐことができないので、来年もし題詠マラソンが開催されて参加することになったら、お題だけ(自分で作った縛りなし)で走りきれるようにがんばってみたいと思います。
posted by やましろひでゆき at 17:19| Comment(31) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

題詠blogマラソン2008感想020:鳩

TB158まで。

夏実麦太朗 (麦太朗の題詠短歌)
境内に群れなす鳩は各々のリズムを保ち豆をついばむ

各々のリズムというところがよいですね。

本田あや (明晃晃)
「鳩の多い町」からハガキ あの町の鳩は真白の羽をもつのか

鳩の多い町って何だかいいイメージが湧かないのですが、そこがまたよかったです。

天昵 聰 (きりはりなりけり)
「真逆から電車が入ってきたもので、わたしも鳩も面喰らってます」

まるごとセリフですが、これは状況が楽しい。

酒井景二郎 (F.S.D.)
鳩尾に飛び込んでくる黒髮を僕は愛していいのだらうか

実はタックルに来てるだけだったりして。

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
戦場の青空のため伝書鳩特別装備の第08MS小隊

ファースト・ガンダム世代なんですけど、よく知りません。

haruko (森のぬくもり)
大切な手紙を鳩から受け取って歩いて自分で渡しに行こう

素直な感じが好感度大。

柚木 良 (舌のうえには答えがでてる)
鳩胸の量産型が大挙して押し寄せてくるア・バオア・クー

だからガンダムにはそれほど執着はないのですが。

村上きわみ (北緯43度)
この街の余白を埋めるありふれた鳩鳩ベンチ鳩わたし鳩

こういう沢山ある風景を描く歌は面白いですねえ。

さかいたつろう (流星文庫)
帰れなくなったよ 僕らは夕方のマジック・ショーで鳩にされたよ

新しい都市伝説。

何だかこのお題は沢山好きな歌がありました。
posted by やましろひでゆき at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月22日

題詠blog2008感想019:豆腐

TB160まで。

赤城尚之 (うたかた)
湯豆腐の湯気のむこうで君が笑ってる気がした 気のせいだった

久保田万太郎のあの有名な句があるとはいえ……絵になる景色ではあるのですね。


木下奏 (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
真四角に切られた豆腐を眺めつつ考えているこの先の事

真四角というところがミソですね。

那美子 (100首詠む2008)
湯豆腐の湯気楽しくて  花街に続く都にまたも来にけり

やはり湯豆腐ってドラマになるのですねえ。

米庄引汰 (白粉花)
温かい人はもうこりごりだから  ひやり豆腐に顔をうずめる

豆腐に顔をうずめるようななにがあったのでしょうか。

天国ななお (お月様は許さない)
「わたしこの、たかのどうふが食べてみたい」「それは高野豆腐と読みます」

会話キターーーー!

西巻真 (ダストテイル−短歌と散文のブログ−)
われわれはニートではなく湯豆腐を食道深く沈めてもいい

なんだかわけのわからない覚悟というか、迫力。

「豆腐の角で頭売って」うんぬんという例のアレをフューチャーした歌が意外と多かったですねえ。
posted by やましろひでゆき at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

題詠blog2008感想018:集

TB149まで。

木下奏 (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
なんにでも収集癖があるアナタきっと私もその一部だわ

「コレクター」という映画がありました。

夏実麦太朗 (麦太朗の題詠短歌)
雨粒を一粒一粒一粒一粒集めて集めて海をつくった

しつこいくらいの言葉の反復が面白いす。

我妻俊樹 (vaccine sale)
約束が破れる人になったのね 集中して集中して集中して

ここにもまた反復。
posted by やましろひでゆき at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月11日

題詠blog2008001:おはようその3

TB230まで。

白田にこ (さようなら)
おはようときみがいうからおはようとぼくのまぶたのかたちがかわる

「まぶたのかたち」……いいなあ。

たかし (象と空)
おはようと声かけあうってどこかしらにせ者のような春の一日

春だからこそ「にせ者」がきいていますね。

……などとえらそうにw
posted by やましろひでゆき at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blog2008感想017:頭

TB124まで。「頭ではわかっている」というまるで呪文のような言葉が多かったですねえ。有名な呪文はすでに効力が失せてしまっているので、使うときは気をつけないといけない、とこれは自戒の意を込めて。

此花壱悟 (此花帖)
つれづれに竜頭をまわしつづけている別に時間は壊れないから

何だか妙に気になったのでした。

こはく (プラシーボ)
弓なりになれば青空うつくしい頭蓋骨持つあなたがいない

一度気になるとそれ以降もなぜか目が行く、という方が何人もいらっしゃいます。あえて抗うこともないとは思いつつ……。

ちりピ (Die Füchse brauen)
たそがれの金の頭の影踏みで戻ってこない鬼の子だぁれ

ほんの少しの謎が。

ezmi (語りえぬことを。)
「石ですか?」「いえ頭です」「ではそこに落ちているのは」「あれは星です」

会話がうまくはまっていると非常にステキですねやっぱり。

幸くみこ (わらびもち食べたい)
地下鉄の始発電車の先頭で東京に今日をねじ込んでいく

力強い歌もいいですね。

田丸まひる (ほおずり練習帳。)
花疲れ 頭痛とかたい腕まくらだけを四月の収穫にする

だけ、と限られるとつい。

今回から短くても選んだ全部の歌にコメントを書くことにしました。
posted by やましろひでゆき at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

題詠blog2008感想016:%

TB120まで。

ゆきすずめ (朝焼けの赤と青)
ふっふー♪と 馴染みのCM真似てみて 今日の私は5%オッフー♪

天昵 聰 (きりはりなりけり)
脳内の10%が「劣」であり残りがすべて「H」なわたし

小椋庵月 (みのたけのしぃの実)
ありえない熱効率が100%(ひゃっぱー)の物体 それが乙女なんだな

蓮池尚秋 (ハスタンカ☆ブログ)
体脂肪率4%でも脂性です 顔を洗ってきます

空色ぴりか (美利河的題詠百首)
だとしてもその人が泣くはずがない99.9%

いろんな率がありましたが、やはり難しいお題だったみたいです。ワタクシも苦労しました。のわりには……^^;
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2008年04月04日

題詠blog2008感想015:アジア

TB124まで。

みずき ()
アジアから風の吹くらし蘭鉢の黄ばむガラスに幼き指紋

駒沢直 (題詠blog参加用。)
赤い花いまさらながら摘みたくてアジアよアジア僕も入れてよ

中村成志 (はいほー通信 短歌編)
グルタミンソーダ無辺の風に乗り産着に積もる われはアジアン(産着=うぶぎ)

田丸まひる (ほおずり練習帳。)
アジアンタムブルーもきみの擦り傷も全部わたしのせいでいいのよ

俳句の場合、川柳という似て非なる存在があって、どちらもそれなりにがんばっていると思うのですが、短歌の場合は、狂歌を詠んでいる人はいるのでしょうか?「アジア」はなんだか色が単色になってしまったようで、今ひとつな感じでした(自分を含めて)。特に、狂歌っぽい歌が目だったような……。

というほど、狂歌自体を読んだことはないのですが。
posted by やましろひでゆき at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月31日

題詠blog2008感想004:塩その2

177まで。

酒井景二郎 (F.S.D.)
をばちやんが消えた莨を賣る店にまだ殘つてゐる錆びた鹽の字

末松さくや (旅人の空(待ち人の雪別館))
塩が降るのかと思った空を見る前にしょっぱい顔をするから

太田ハマル (**hamal通信**おっこちた変光星)
いつかその水着の下を晒すのだ塩素の匂いをさせてる友も

五十嵐きよみ (晴れ、ときどきため息まじり)
つい今日も彼女の好みに茹でていた玉子に塩をおもいきりふる

塩といえば涙なんですねえ。でもそういう歌じゃない方が面白かったです。
posted by やましろひでゆき at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blog2008感想003:理由その2

190まで。


富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
よあけまえ肩甲骨を撫でながらあなたが羽根をほしがる理由

田丸まひる (ほおずり練習帳。)
わたしより先に死にゆくひとをもうゆるせるだけの理由がほしい

稲荷辺長太 (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
デザートと理由を2つ追加して探りあいつつ共犯になる

皆さんの歌がある一点に収斂されていくようなお題があって、まあそれはワタクシの読みが足りない所為かもしれませんが、そんなときは全体的に低調な感じですね。自分のことは棚に上げて。
posted by やましろひでゆき at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blog2008感想002:次その2

200まで。

こはく (プラシーボ)
切りすぎた人差し指と中指でこめかみにある目次をたどる

宮田ふゆこ (ソーダ・ファウンテン)
次は君と一緒に来れますようにってマーキングして歩くよ世界

kei (シプレノート
次の間に虎を侍らせサーカスの女は夜に涙をこぼす

しばらく短歌ひとつ詠まずぼーっとしてました。それはそれで幸せな日々だということは、時々忘れてしまいそうになるので、たまに確認してみたりして。
posted by やましろひでゆき at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月19日

題詠blog2008感想001:おはようその2

TB185まで。

川鉄ネオン (今週の俺が俺が)
なにひとつ終わっちゃいないがとりあえず始まっちまった今日におはよう

五十嵐きよみ (晴れ、ときどきため息まじり)
歯ブラシをくわえたままの「おはよう」が「さよなら」みたいに聞こえて困る

砺波 湊 (トナミミナト2008)
おはようのかわりにします瓶詰めの金平糖を窓辺で振って

走り出した方々も増えてきて、益々楽しくなりましたね。
posted by やましろひでゆき at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blog2008感想014:泉

TB数79。

赤城尚之 (うたかた)
ふるさとはどこかを掘れば温泉か埋蔵金が出るところです

伊藤真也 (クラッシュボク)
「大丈夫そんなつもりじゃなくてホラ、押せば命の泉湧くから」

わたつみいさな。 (乱切りくじら)
泉から「あなたの斧は金ですか」「違うけどでもあたし嘘つき」

村上きわみ (北緯43度)
ぜんぶみてほしい邪悪なこめかみも泉がわいているてのひらも

人の名前であったり、泉そのものだったり、色々な言葉に使えるお題でした。
posted by やましろひでゆき at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

題詠blog2008感想013:優

船坂圭之介 (kei's anex room)
まやかしを見る心地して「塚本」の優れたる歌読めば法悦

はらっぱちひろ (テクテク)
毎日がひねくれながら優しくて泣いてしまうし笑ってしまう

ここにきてガクンとトラックバック数が減っています。ゆっくりゆっくり。またおはようまで戻って読み直してみたいです。

posted by やましろひでゆき at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blog2008感想012:ダイヤ

史之春風 (はちぶんめblog)
明日からダイヤ改正いたします君待つ部屋が終点になる

木下奏 (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
偽物のダイヤモンドで良かったよオモチャみたいな恋だったから

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
きらきらとブルーダイヤの舞う街に金銀パールのひみつを探る

秋ひもの (あの日冷たい葉っぱがひとつ)
(虚偽宣伝、価格操作に血の犠牲)君にとっても似合うよダイヤ

橘 みちよ (夜間飛行)
いまは無き番号なれどダイヤルしあの日あの部屋電話なる音

「ダイヤ」というお題から、宝石の「ダイヤモンド」、時刻表の「ダイヤグラム」が多かったようですね。あと、電話の「ダイヤル」。これは懐かしかった。それから「ブルーダイヤ」。なんと2首ありました!うーん。これまた懐かしい。他にも気になる歌が沢山ありました。
posted by やましろひでゆき at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

題詠blog2008感想011:除

夏実麦太朗 (麦太朗の題詠短歌)
残酷な未来を予見させぬようまっすぐ白く咲く除虫菊

松下知永 (題詠ショコラ)
ゆふぐれの点灯のころともるもの 星はきらい冥王星は除いて

こはく (プラシーボ)
わたしAあなたはBと仮定しておけばつながる加減乗除で

矢島かずのり (蟲短歌)
掃除する習慣のある人でした 喧嘩した日の夜は必ず

ほきいぬ (カラフル★ダイアリーズ)
部屋の中 二つの温度のカタマリが飽和している 除湿機がいる

こうして選んでいる基準というものはあるようでないようで。そのときの気分でもありますし、当然お題に対する自分の気持ちも影響しているものと思われ。
posted by やましろひでゆき at 16:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

題詠blog2008感想010:蝶

松田丸二 (tanka de bitter)
こうやって手をつないでね 仄明り 蝶の名前をおしえてあげる

鳴井有葉 (そのための日記)
そこにあるときからずっと蝶の羽だけが堆積してできた丘

水須ゆき子 (ぽっぽぶろぐ)
母からの電話に交じる風の音また蝶々を食べているのね

秋ひもの (あの日冷たい葉っぱがひとつ)
まず君の蝶ネクタイと付けヒゲは取ろうか 金の話は後だ

死角から飛んでくる拳をじっと見つめてしまうのは習性だと思います。どうせ避けられないから、ということもあるけれど。

やはり一度では飲み込めない作品は気になることが多いです。
posted by やましろひでゆき at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog2008) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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